Charlotte (シャーロット) 第13話「これからの記録」が放送されました。そして最終回でした。このブログでも5話以降、感想と考察を書いてきましたので終わった感慨もひとしおです。そして幾ばくかの寂寥を抱えています。
この記事では第13話単話としての振り返りと、最終回を見て分かったことなどから簡単な作品全体の振り返りをしたいと思います。多分いつもにも増して個人的な感想と意見が多めです。しかも最終回だからちょっと長文になっちゃいました (*^○^*)
13話の感想と考察
海外を一人旅しながら能力者たちの能力を奪っていき、ついに「約束」を果たして帰ってきた有宇が描かれました。有宇が一人過酷な任務に挑み奮闘し苦しむ様子が痛々しかったですが最後に友利奈緒の笑顔により救われた。新しい始まりを得た回でもありました。
個人的には良い最終回だったと思います。作品を通じての主題をここまで明らかにして貫き通すのかと感動しました。まずは13話を振り返ってみましょう。
能力を集める有宇
これまでに得た能力を駆使して情報を聞き出す有宇。脅しに使うは美砂の炎。3話などでよくみた光景。火には説得力があります。片手には単語帳であやしいコミュニケーションと、星ノ海学園生徒会の仲間との繋がりを感じて嬉しいものでした。
能力者探知の能力を求めて有宇が手に入れたのは、超高性能なアンジェロくんの能力者探知。レーダーのように地図上に表れます。熊耳よりも数段上の力のようです。仰々しい水滴の演出もない。
*まずコレ見て思ったことは「フィリピンのこの街能力者多すぎでしょ?」ってことでした。これはこの地固有のものなのか? 他の地域、例えば日本でもそうなのか?
南アフリカにて翻訳の能力をゲット。異国を旅するのに便利、一気にハードルが下がります。
エジプトにて広まる噂。この組織は国家単位でなく世界規模のようです。スマホ時代に手紙で伝達。「我々の組織のメンバーの能力を奪っている奴がいるようだ ー」
† 隻眼の死神 - The one-eyed Grim Reaper †
格好良し… 名乗りたいっ!
死神と言われて赤面する有宇。細山田さんには大変失礼なことをしたもんな。
ここで海外放浪に役立つツールを理解。「奪った能力を知ること」が出来るようになっています。
とある国で月と炎の元、隼翼に報告する有宇。
あるゲリラ組織では能力を戦闘に使うよう訓練を行っており、能力者のみならずその感染者(キャリア)も集めています。地図上では薄くプロットされています。キャリアも知ることが出来るようでした。
そして「どうして君はそんなバカな使い方を考えるんだ?」といいたくなる極めて心配な、病気を酷くする能力で無理やりに発症させて奪うということを思いつきます。
有宇に後方支援が無いことの疑問をいだきます。せめて後から隼翼たちにワクチン打たせれば良い物をと思います。なぜ彼だけがこうも過酷なことを受け入れねばならいのか?
ともかくここまでで能力を奪う旅に必要なツールは揃いました。
放浪中盤 - 歯車が狂い始める
最強の能力者、隻眼の死神の旅路を阻むものは無い。無敵? ノー!そうは問屋がおろしません。中盤の有宇が傷ついていくさまはすさまじいものがありました。
っとその前に明るい話題行きましょう!!
シャーロットの人気投票があるならば細山田さんとともに上位を争うであろうあの人気キャラの能力がついに使用されました。みてください。
インド東部の地、スカイハイジャンプで颯爽と降り立つ有宇を観測しました。カッコイイですね。さすがスカイハイ斎藤の能力! いやあ、OPゆえにもっと感動的なシーンで使われるかと思ったのですが、あっさりでした。
さて・・・
この建物に入るなり待ち構えていた武装集団から一斉射撃を受けてしまいます。
バリアの能力で防ぐ有宇。余裕かと思ったのですが、なんと涙を流します。動揺が見られ始めます。雲行きが怪しくなってきました。
続いてのシーンは飛んでペルーとなります。
有宇の選択は最大のハイライト
ついに出ました。治癒の少女です。傷跡も無くしてしまう超高性能な能力です。有宇は善行に利用している者の能力を奪うことに罪悪感を覚えながらも遂行します。
そして次が最大の分水嶺です。
見ているものも「エッ?」という疑問を抱かずにいられない問題のシーン。
個人的には13話のピーク、物語の主題の頂点かと。Charlotte が積み上げてきたものはここに集約されると考えています。
この手、この手を右目に当てたら僕はタイムリープ能力まで取り戻せるんだ・・・
熊耳を助けられるかも知れないと右目に手を伸ばします。
だが有宇は拒否します。
そんなことのために能力を奪ったんじゃない。これ以上人の理を破る行為なんてしちゃいけない。能力者のいない世界にする。それだけが僕の使命なんだ 。
大きな選択です。外野(なにより熊耳ファン)からすると「治してやり直してくれよ!」としか言いようがないです。しかし彼は選んだ。
ここで描かれたものはまず一つ。有宇の成長。能力を濫用していたカンニング魔の有宇ではありません。特殊な力、影響を知り尽くしたゆえの倫理感をもつに至っています。成長という言葉では簡単に片付けられない変化かもしれませんね。
そしてもう一つは選択です。使命は「能力者のいない世界」にすること。
その使命はループしたあとの世界ではなく「約束」をした友利奈緒が待つこの世界において果たされるべきもの。セリフ的には倫理上の決意に見えるので憶測を込めてですが友利奈緒との約束を選択した重要なシーンでした。
隼翼とその仲間たちはループを超えた絆を信じてそれを証明した。有宇はこの時間軸での約束を選んだ。どちらが正しいとか相手のことを想っているかなどは測れない対比。震えますね。
舞台は南米から中米に。キューバに入った有宇。続いてどんどんとキツイシーンがやってきます。つらいところに入るまえにということで例のやつ。
横浜DeNAベイスターズネタ行きましょう \(*^○^*)/
横浜DeNAベイスターズネタ
今回はないでしょって思ってました? フフフ。有宇が降り立ったのはキューバです。キューバと言えば横浜DeNAベイスターズとは切っても切れない関係があります。キューバの至宝ことユリエスキ・グリエル選手です。
彼は昨年6月からベイスターズに加入し、素晴らしい輝きを見せてくれました。勝負強く鋭いスイング、華麗なフィールディングとオーラはまさしくスーパースターでした。球場で生グリエルを見ましたがほんとにかっこよかったです。
しかし今年もベイスターズに来る契約となっていましたが、シーズン開始後来日せず・・・。今年後半戦のベイスターズは点が取れない苦しい試合が続きました。もし彼がいてくれたと違ったのではないかと悔やんでなりません。ちなみに弟のユニエルキス・グリエル選手も一緒にくる契約でしたが合わせて来日せず。
でも大丈夫。今年もキューバの火は消えてません。彼らの代わりにヨスラン・エレラ投手が活躍しています。力強い速球が持ち味の数少ない信頼できる中継ぎ投手です。来年も残ってくれたら嬉しいです。
以上、横浜DeNAベイスターズネタでした! ってほんと無理やりでスマンな・・・
壊れゆく有宇
キューバ入りした有宇。うなされながらスマホを破壊し、崩壊の能力を発動してしまいます。心が不安定な有宇は能力を一般人に向けてしまいます。
かろうじて踏みとどまり「誰も殺してはいけない」と自分に言い聞かせます。この崩壊で何人か犠牲になっているような気がするのですが、そこは突っ込んじゃダメ。
その後サウジアラビア入りします。寝ずに活動し続ける能力(←これうらやましい)を保持していた有宇ですが、徐々にやつれていき睡眠薬のちからに頼ります。
しかし待っていたのは記憶の混濁。自分の知らないウチに強引な略奪を続けます。地図に書かれた文字は痛々しい。
眠いゾー くたばれ あきた もうイヤだ シネ クソ 死 イヤ 帰りたい テヘペロ …
など悲痛な叫びが自分の気づかないうちに記されており、以降眠らないことを決意しますが、症状は悪化の一途を辿ります。自分が何故ここにいるのか何をしているのか?分からなくなっていきます。
かろうじて奈緒の単語帳を見ることにより、約束を思い出しますがしかしその約束相手である奈緒のことは思い出せなくなっています。・・・ツラいです。
それでも略奪の旅は続きます。ドイツ、ポーランド、スウェーデン、フィンランド、ロシア、フランス、ポルトガル・・・ヨーロッパ中を旅します。
ついにイギリスの地に立ち寄りますがサラ・シェーンは完全にスルーでした。
シチリアに至るころには、自ら死神と名乗るようになってました。
笑いながらマンハッタンを落ちる死神。このシーンはスピード感と迫力がありましたが、まさしく有宇が堕ちていくさまを表しており痛ましかったです。
圧巻はここでした。泣き崩れる有宇。声優の内山昂輝さんの演技力に脱帽です。奈緒のことは忘れ、単語帳を何故持っているのかも忘れたが、大事なものであることは分かっている。
でも旅は続く。
シベリア・イルクーツク、カンボジア南部、トルコ・研究基地、オーストラリア・南東部このあたりのカットは力が入っていてとても綺麗でした。Charlotteは本格的な能力バトルものではありませんが、厨二心をくすぐるカッコ良い描写でした。
そしてついに有宇は辿り着きます。
最後の能力者が残る街、北京です。
最後の一人を前にして有宇はボウガンの矢に倒れることとなります。銃火器では無くボウガンというのがなんとも・・・
そんな有宇をかばうのは皮肉なことに最後の能力者。
能力名は「勇気」でした。これは本当に心にくいですね。
ついに有宇は世界中の能力者の能力を奪うことを成し遂げたのでした。力尽きた有宇ですが同時に隼翼たちに引き上げられます。
ってかお前らもっと早く来いよ!だいたいなんで七野いないの? ま~だスネてんの? 殴らせろ!
エピローグ
というわけでエピローグです。帰ってきました。いつもの小池医師がいる病院ではなく友利兄が療養していた海辺の施設ですね。
目が覚めると隣には奈緒がいました。しかし有宇は記憶を失っており奈緒が誰なのかはわかっていないという状況。さすがの奈緒も堪えたようです。
二人を確かにつなぐのはこの単語帳。約束を果たして帰ってきた有宇。奈緒は有宇が過酷な旅を続ける中でもこれだけは肌身離さず持っていたことを知り嬉しい涙を流します。僕も涙を流します。
「乙坂有宇くん、おかえりなさい」
初めて名前を呼んでこの笑顔!このコンボは反則!です。 これからは幸せな日常を、みんなをたくさん撮っていくという奈緒。もちろん二度と撮らないはずだった乙坂有宇も含まれてます。
そしてこの笑顔!とびきり最高です。
この笑顔ですべて救われました。それにしてもエンディングテーマの「君の文字」のせいでしょうか? なんというかそれまでのごちゃごちゃした気持ちが吹き飛ぶ感動を呼ぶ演出でした。ああ、こういう話だったんだと腑に落ちて全てを受け入れるような感じでした。
気になるところなど
話にそった振り返りは終わりです。ようやく半分きた!次に気になるところを上げていきます。
月日の流れ
世界中の能力者の能力を略奪して回る。一体どれだけの月日が必要だったのでしょうか?答えは分かりません。ただし奈緒は星ノ海学園の制服を着ていましたし有宇の能力は消える前に略奪完了していたので2年は経過していないと思われます。
このカット高城と柚咲はなんだか大人っぽくなっているように見えます。歩未も髪が伸びて大人っぽくなった印象も。過酷な旅を続けた有宇にはそんな印象を受けないので不思議です。奈緒も変わらないですね。
有宇の能力はどうなったのでしょう? この世界で能力を持つのは有宇だけです。大天使目時さんは大人になってしまったでしょうし。ついでに七野、前泊も。単語帳のエピソードから自身が旅をしていた記憶があるようなのですが、目以外の怪我くらい「治療」でしてもいいんじゃないのか?と無粋なこと思ってしまいます。
有宇の旅路
有宇の旅路です。
シンガポール国際空港
フィリピン市街地
南アフリカ共和国 南部
エジプト市街地
インド東部
ペルー共和国郊外
キューバー共和国市街地
サウジアラビア西部
イタリア南部
ドイツ
ポーランド
スウェーデン
フィンランド
ロシア
フランス
ポルトガル
イギリス市街地
シチリア
ニューヨーク・マンハッタン
アリゾナ砂漠
シベリアイルクーツク
カンボジア南部
トルコ研究基地
オーストラリア南東部
北京
描かれていただけでもこれだけの国と地域がありました。ルートをプロットしてみようと思ったのですが大変そうなので今はパス。何かルールのようなものが見つかれば面白いのですけど。
序盤は能力者の国際的な組織に辿り着き、その影を追う形で旅を進めていったのだと思います。この世界の能力者は裏の人間、ゲリラや犯罪組織として集団を作ることが多いようですが、国家プロジェクトにならない点がちょっと不思議。
有宇があれだけ暴れると国際問題として手が打たれそうな気がします。隼翼たちのような正義の集団はいないのでしょうか? このあたりは本筋でもないんですけど気になりますね。
能力まとめ
世界には色々な能力者がいました。
読心術・地図上能力者探知・翻訳・凍結・治癒・バリア・睡眠不要・病気促進・予知・爆破・稲妻・弾丸を吹き消した奴・黄金化・テレポート・勇気
勇気!最後にこれを持ってきたのは良かった。
しかし今さらですが、念動力の能力って戦闘向きで強力すぎません? 変化球投げるだけだったのに・・・
-
能力者は病気。キャリアの病気を促進させることにより能力の強制発現が可能でした。とすると歩未の発熱はやはり能力発現によるものだったようです。
気になるのが「病気」という免罪符。有宇は能力者から能力を奪っていくわけですが、心配なのが奪われた者のその後ですね。治療の少女・ゲリラの少年兵たち・アンジェロしかり。彼らが普通の人間になってしまったとき、組織やコミュニティの中でどう扱われるのか心配です。つらいものになりそうな予感です。
ここちょっと引っかかりました。12話を見た時に「略奪」という名称ではなく、もはや「譲受」で良いのではないか?とも思いました。しかしこれは乙坂有宇の物語であり、能力者全員にハッピーエンドや救いを与えるものではなかった。死神の呼び名然りでダークヒーローな形でした。
サラ・シェーン
海外ということでサラ・シェーンが登場すると予測していましたが完全にスルーされてしまいました。
はるばるイギリスまで来たのに・・・。サラの歌で記憶をつなぎとめるとかあっても良かったんだぜ!他のエピソードはさんざんリフレインしているのにどうしてここだけが無いのか?
「なぜ有宇のみがここに無い世界の記憶を持っているのか?」という最大の謎が明かされることはありませんでした。物語中でも明言されている問題なので設定されていることは間違いないと思うのですが残念ですね。
その他忘れ物
●乙坂兄妹の母親
あんなに愛のあるノートを作ってたのに。まったく出てきませんでした。
●白柳さん
7話のあの見せ場なんだったんだ? 結局奈緒のアテ馬だったのか。いい子だったのに。あの時玄関先まで訪れたなぞの黒服たちは一体?
●熊耳の忘れ形見
古木に騙されて向かうことは出来ませんでしたが、あの時の能力者は一体どんな能力者なのでしょうか?
-
サラも含めてもう一本別視点から話を作れそうな感じがしますがここは時間不足と言ったところでしょうか・・・。
リフレイン構造
12話の記事でも触れましたがこの回でもリフレイン構造が見られました。前述した美砂の炎や地図、隻眼の死神とかスカイハイジャンプの小技ももちろんなのですが、今回大きかったのは物語の中間点である7話のリフレインであったこと。
有宇の服装を見てください。見覚えのあるフードインスタイルです。やさぐれた心が荒んでいる有宇の象徴です。闇堕ち。
最終回にもかかわらずほとんどの時間が海外孤独旅についやされました。予想以上に丁寧だった。有宇が堕ちていく様を徹底的に描ききったものでした。そこに能力者がこの世界から消えていく、目的を果たすカタルシスはありませんでした。
7話では自分のストレス解消のために能力を濫用した、岩場能力に振り回される者の末路でした。13話では他人のために使っているにも関わらずほとんど同じ道をたどっている。
7話では廃人間際で友利奈緒の力によりギリギリで助かった。違うのはほとんど有宇独力でボロボロになりながらも使命を成し遂げることが出来たこと。成長という言葉が適切か分からないが大きな変化です。
告白も12話のリフレインでした。関係が逆になってましたね。「なして?」から「そうきましたか・・・」の変化。恋の記憶を持たない相手への告白。とても切ないものがありました。
記憶
恋にからめて封印されし恋の記憶のお話。有宇が時空移動して歩未を助けた際に失ったもの。7話で奈緒がずっと見守ってくれたこと、8話で友利兄が救われたこと、9話ZHIENDライブのデートは有宇のみが持つ貴重な記憶であり、奈緒へ告白した理由でもありました。(兄の件はともかく)
しかし今回有宇が記憶を失ったことでその想い出は誰の胸にも残っていないことになってしまいました。これがなんとも切ないです。過酷すぎる。
歩未の命と天秤にかけるものではありませんので正しい選択ゆえの結果ではあるのですがフクザツですね。
ただ希望(妄想ネタの希望)はあります。Trigger です。二人が「楽しいことだらけの人生」を送るならば、きっと ZHIEND のライブに行くことになるでしょう。奈緒の夢が叶うならば ZHIEND のビデオを撮ることもあるでしょう。有宇がサラの歌を聴いて「封印されし恋の記憶」を開けるかも知れませんね。
BD7巻の特典として未放送分OVAが付いてくる予定です。後日譚であるならばぜひ ZHIENDライブのリフレイン回であって欲しいな。サラの謎も知れそうだし。
あ~でも、美砂も熊耳も出て欲しい! 在りし日の星ノ海学園生徒会によるドタバタ能力者退治な日常回も捨てがたい。う~ん、悩ましいです。
単語帳
記憶を失った有宇と奈緒で共有できた大切な単語帳。単語帳は勉強に使うものです。頭の良い優等生である奈緒から、カンニング魔有宇への送りもの。二人の出会いとリンクしているようで面白いですね。12話で出てきた時は唐突な印象というか餞別にしてはショボいなとか思ってしまったんですが、有宇にとって過酷な旅路の支えとなる大切なものになりました。
翻訳能力を手にしてツールとはお役御免のはずなんですよね。最後にはチョーカーのように首から下げて肌身離さず身に付けるものになっています。
奈緒がくれたプレーヤーをそのまま持って行って ZHIEND 聴いて回復!というのだと流石にベタ過ぎるしサラの手柄になってしまう。奈緒が夜通し手書きで作ったこのアイテムはいいアクセントでしたね。
Charlotte とは何だったのか?
ちょっとテーマが大きいですけど Charlotte はどんな物語だったのでしょうか?
結局は乙坂有宇の物語であったと思います。生徒会とか能力とかバンドとか彗星とか色々な設定がありますが、乙坂有宇という一人の少年の成長の物語。
ゲスでチートばっかしていた人間が、一人の少女と出会い、能力に関わるドタバタに巻き込まれながら様々な人々の絆や想いを目の当たりにし、幾重にも訪れる困難を乗り越えて成長していく。最後には自分の意志で重大な選択が出来るようになる。
ということでピークは治癒を使うかの選択のシーンだったと思います。ラストはご褒美ですね。(少々痛めつけすぎなドM向け味付けかも知れませんが)
これ以上でもこれ以下でも無いというのが今日の時点での僕の結論です。
-
と言い切ったんだけど・・・
くっきりと立つキャラクターたちと十分に魅力的な設定があるから、群像劇たりうるのでその線も捨てがたい。やっぱりスゴイ。 悩ましい。
記憶や時間について考えても複雑になります。前泊に記憶を消されたところから始まっている有宇はどこから有宇だったのか?
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構造的には1話から6話がワンセット。7話からは怒涛の展開で12話でひとまずの締めくくり。1話サブタイトルの「我、他人を思う」が「我、他人を想う」に変化して決着がついたのが12話だと思ってます。そして最終回が新章。そんなイメージです。
情報開示
僕も5話からこのブログで記事を書いてますが、記事を書くのに適したとても楽しい作品でした。分かりやすく描写された伏線やオープニングの文字や歌詞、予告編などがあり、推測したり意見を言い合いながらワイワイ楽しめる。
もちろんそういった効果を狙っての物だと思いますが、素直に楽しく踊ることが出来たと思います。かなり早い段階からいずれは回答を示してくれるだろうという信頼感のようなものがありました。隠れた情報でミスリードを狙ういやらしい姿勢が無いのも好感でした。(予告編PVは多少ありましたけど^^)
親切でサービス精神にあふれる情報開示にブロガーとして感謝です。
おわりに
Charlotte 第13話。有宇の奮闘がとても痛々しい回でした。ヒロイン奈緒との記憶を失ったという悲劇的な結末でしたが、そころからとびきり最高の笑顔で新しい生活のスタートラインに立つ救いのある回でした。
僕個人的にはもちろん良いアニメだったと思っています。こうして継続して最終回までブログ記事を書かせてもらえたこと本当にありがたい体験でした。
このような力の入ったアニメを作ってくださった麻枝准氏、制作会社、声優さん、歌手、スタッフの皆様本当にありがとうございました! リスペクトが止まりません。
また毎回ブログにアクセスしてくださり、僕の小並感溢れる雑文を読んで下さる方々にもお礼を申し上げたいと思います。考察とタイトル打ってるのに浅くてすみませんでした。
こんな形で毎週記事を上げれるかは分かりません。良いアニメに出会えた際にはまた書いてみたいと思いますのでおつきあい頂ければと思います。
P.S.
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